ヘドロの川に浮かぶホテイアオイ
列車に乗っている時に海が見えるとうれしくなる事は子供の時から変っていない。子供の頃によく利用した南海電車は和歌山に向かうにつれ海がところどころで見え、子供の頃は靴をぬいで窓にへばりつきずっと海が見えるのを待った。父が子供の頃の大阪湾は水が澄み、浜辺に住む父にとってそこは一番の遊び場であった。いまでは大阪湾の水質はすっかり変ってしまい、私には父が見たその景色を想像する事さえ難しい。
九龍からシンセンへ向かう列車で大学駅とTai Po Market駅の間はトーローハーバーを見わたす事が出来る。その海を見るために海側の席にすわる事が多いが、かなり以前から埋め立て工事が進められている。鉄道のすぐ海側を平行して走る道路はガードの取り付け工事が進行中で、もうすぐガードで海が見えなくなる。 中国出張に向かう途中でトーローハーバーを見ながら子供の頃に見た海を思い出し、父が見た大阪湾を想像し、消えつつある景色を惜む。
シンセンのボーダーの川は汚染の為に黒く濁り不快な臭いを発する。シンセンから東莞にかけての小さな川の多くは排水溝としてあつかわれ、工業排水の為に水は黒くどろりどろりと流れる。中国に入って最初に迎えてくれるのこの黒い川を渡りながら、私はすこし憂鬱な気持ちになる。何かを得るためには何かが犠牲になるのだが私には自分たちの選択が正しい事を祈ることしか出来ない。私が生ているあいだにこの川々が回復するのをこの目で見ることは出来るだろうか。旧暦端午節に行われるドラゴンボートレースはヘドロの川で行われてほしくない。




























金属製品回収屋っていうのかな。小さな小屋に回収されてきた金属製品(ヤカンとかテレビとかコンロとか)が山積みされている。おっちゃんが嬉々として赤いプラスチックボディーのテレビ分解しているなあと見ていたら、あっという間に組み立てしてしまった。電源を入れるとちゃんとテレビ画面が映し出された。おっちゃんは少し得意げ。なかなかやるやん。
尖東から見るビクトリアハーバーの眺めはなかなか素敵です。この時期はビルにクリスマスと新年のディスプレーがされていて特に綺麗です。写真を撮る家族連れやアベックがあふれかえっているので、ちょっと歩くと「撮影の邪魔になるからのいて」と頼まれます。もともとサンタクロースの図案だったディスプレーが、12月を過ぎると少年に変わる事があります。サンタの赤い帽子と服の白いボタンを取れば、サンタが少年になるので、こうすればクリスマスから旧暦新年まで使い回しが可能です。長く使える様に工夫されているんですね。
中国には旧正月前に家に花を飾る週間があって、旧正月前には花の市がたちます。中国では広州が有名で、昨日出張で番禺にいった時には道の両側で色々な種類の花が売られていました。柑橘、蘭、菊、ダリヤ、水仙など。小さなミカンには要注意。大きさや見た感じが金柑にそっくりなのに、酸っぱくて食べれない物があるので失敬して食べる後悔します。香港でも日保ちのする鉢植えから搬入が開始されています。
旧暦では今日が12月27日なのでそろそろ年宵の人出が多くなる頃。映画「ラブソング」で主人公がテレサテンのテープを売っていたのはビクトリアパークの年宵だったと思います。花だけでなく玩具等の屋台もあって賑やかになります。最近では大学が授業の一環として学生に店を出させて商売の勉強させる事があるそうです。学校も一部補助金を出すけれどすったら自己負担。いい勉強の機会になりますよね。












衙前囲村は香港の市街に残っている唯一の囲村(文字通り囲まれた村)。この村もまた立ち退きの運命にあるという。取り壊される訳ではなく村全体を隣に流れる川の上に移動する計画があるらしいが、活きた村として見れる時間はそう長くはなさそうだ。日本軍による香港占領中、村を日本人の手から守る為に交換条件として村の人は旧啓徳空港の整備に狩りだされたという。当時の事を知っている人もこの村にはまだ住んでいる。



































































































































































































































